TouchDesigner をやっていると、どの OP Create Dialog を選んだらいいのかわからなくなることがあります。
最初は使っているうちに覚えるだろうと楽観的に考えていました。
けど、ちゃんとわかっていたほうが楽なような気がしたのでまとめてみました。
ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル
「ビジュアルクリエイターのためのTOUCHDESIGNERバイブル」には以下のようにあります。
COMP(Component Operator)→その他
TOP(Texure Operator)→画像
CHOP(Channel Operator)→数字・配列
SOP(Surface Operator)→3DCG(形状)
MAT(Material Operator)→3DCG(表面)
DAT(Data Operator)→文字列・テーブル
Custom(Custom Operator)→ユーザオリジナル
ざっくり理解するにはこのくらいでいいですね。
けど、作業をするとちょっと少なく感じる。 もうちょっと深めたい。
Visual Thinking with TouchDesigner
「Visual Thinking with TouchDesigner」ではもうちょっと詳しく書かれています。
COMP
COMP(Component Operator)は以下のように書かれています。
プログラムの下地を作るようなオペレータがこちらに配置されています。 Window、UIなどの基本的な要素
なるほどな、という感じです。
さらに3つに分かれてます。
3D Objects
3D Objectsは3D環境を構築する基本的なオペレータになります。Camera・Light・Geoは3Dコンテンツを作る際には必須のオペレータです。それらはRender TOPと合わせて使われてます。
Panels
Panelsはユーザーインターフェイスの作成に使われます。デジタルサイネージやVJソフトなどでボタンやスライダーなどが必要になりますが、それらの要素がこちらになります。
Other
Otherはそれ以外の要素になりますが、結構重要なオペレータがこちらに配置されています。Baseはマクロやサブルーチンといった入れ物として使用されます。PanelsのContainerとも親しいのですが、こちらはインターフェイスとして使えません。
AnimationはAfterEffectsのようなアニメーションカーブが作成できます。Replicatorはインスタンスのようなもので、あるオブジェクトを複製することが可能です。Windowsは外部モニタへの出力先を設定する時に使用します(Performモードで必要になります)。
TOP
TOP(Texture Operator)は以下のように書かれています。
2Dのグラフィック制御のためのオペレーター わかりやすく言うと2D画像処理を行うオペレータのカテゴリーになります。3D処理も最終的にはレンダリングを行い2Dとなるので、その後処理をこちらで行います。Photoshopのように画像加工やレイヤー合成などをこちらのオペレータで行います。
「3D処理も最終的には2D」とあって納得しました。
TOPは画像と説明されていることが多くて、なぜ画像なんだろう?とずっと思ってました。
CHOP
CHOP(Channel Operator)は以下のように書かれています。
数値を扱うオペレーター。外部データの簡易的な取得 数値として処理できるものや、デバイスからの信号を数値化して入出力するオペレータが揃っています。音の入出力もこちらになりますし、Kinectなどのセンサーからの値もまとめて処理することができます。他のオペレータの値をCHOPで数値化することも可能です。
あまりピンとこないですが、「信号を数値化して入出力する」ところだと覚えておきたいと思います。
SOP
SOP(Surface Operator)は以下のように書かれています。
3Dを扱うオペレーター TOPが2Dで、SOPが3Dと覚えてもらえれば大丈夫です。プリミティブなオブジェクト、BoxやSphereなどといった3Dモデルを作成したり、パーティクルのような複雑な3Dもこちらで生成することが可能となります。
TOP=2D、SOP=3Dですね。
この違いだけ、しっくりきます。
MAT
MAT(Material)は以下のように書かれています。
3Dの見栄えを扱うオペレーター 基本的に3Dと一緒に使用すると覚えておいてください。SOP、もしくはCOMPのGeoと一緒に使用することが多いです。その場合、Constant、Phong、Point Spriteなどと併用することが大半となります。GLSLオペレータで直接記述することも可能です。ただ、GLSLはバージョンとGPUに左右されるので、使用できないPC、OSも存在してしまいます。
私はMATを、3DのMaterialを設定すると覚えてます。
DAT
DAT(DATA)は以下のように書かれています。
外部データを扱うオペレーター データベース関係や外部デバイスとのやりとりが可能となるOperatorになります。一部CHOPと被るOperatorも存在します。OSC/Serialなどです。ただ、こちらの方がCHOPより深い設定が可能となります。インターネットとの連携もWebやWebSocketと絡めて行うことになります。
DATですが、私はまだ使ったことがないです。
けど、DATを使いこなすことでTouchDesignerがさらにおもしろくなるんだろうなと思ってます。
Custom
TOP、CHOP、SOP、およびDATを、C++で拡張したオペレーターを組み込めるエリア
今のところまったくわかりません。
satoruhiga.com
satoruhigaさんのサイトにもOP Create Dialogのことが、ものすごくわかりやすく載っていました。
この図のOP Create Dialogの説明が一番わかりやすいかもしれません。
SOPとCOMPが真ん中にあったり、GLSLとPythonとC++の範囲、GPUとCPUの担当など、かなりスッキリする部分が多いです。
こんな図を書けるようになりたい!
以下のサイトにいろんな情報が載っています。